2015年06月11日

純情レストラン【10】〜恋する喫茶店

学校やバイト先は横浜駅西口に有り、

反対側の東口の喫茶店で、同じクラスのマドンナ的存在の多岐元さんがバイトしていました。

『コーヒー飲みに来てよ〜』と、誰れに言ったでもない多岐元さんの一言に私達は舞い上がり、

『じゃあ今度トミタカ達と行くね〜』とお調子者の森田君がすぐに口約束を取りつけました。


後日

バイトで都合がつかない吉田君を置き去りにし、私と森田君で東口の喫茶店へコーヒーを飲みに出かけました。


突然現れたクラスメートの男子2人。多岐元さんは他のバイトに冷やかされながらも、上手に私達を軽快なトークでもてなしてくれました。

まぁ話したのは殆ど森田君で、私は何を話し、何を飲んだのか記憶にない次第です。


喫茶店を出て森田君が、
『あれは無理だな、、俺、遠慮するわ。トミタカもやめといた方がいいぜ。』と白旗を揚げてしまいました。

年上の多岐元さんはひとつ下の私達を子供扱いし、

『年下のオレらじゃあ歯が立たねぇよ…年上がきっとタイプだなぁ、あれは。』

確かに年下の私達を『若いしぃ〜、良いよねぇ。私もぅおばさん笑』東口のマドンナの口癖でしたが。

でもあれは会話の話題として、多岐元さんは年上キャラを演じたのでは…。しかしハマっ子の森田君は意外に慎重派なのかもしれません。


翌日から森田君と吉田君は、東口のマドンナには興味がなくなったようです。


しかし数日後、

東口の喫茶店に、私一人で訪れてしまったのです!

森田君の言う『やめといた方がいい』の意味も分からず、バイトの先輩西田さんとも交流がなくなり、寂しかったのかも知れません。

人は誰でも『やめといた方が…』と言われるほど、やめられないものなんでしょうか。。

その後も数回、東口の喫茶店にひとりで訪れたンですが、ただのクラスメート止まりの会話で、なんの進展もない喫茶店の常連客でした。


調理師学校の長い夏休みが終わり、新学期で悪友?の森田君や吉田君たちとも再会。


『トミタカ 久しぶり!日に焼けたじゃん!』


『森田元気ー?うん、実家帰ってたから。』


『そう言えば、、多岐元と南が付き合ってるらしいぜ〜』


『ふーん、そうなんだ…。』ちょっと動揺した私。



夏の終わりと共に

私の横浜での最初の恋?は終わってしまい、行きつけの喫茶店も失くしてしまったのでした。。


因みに、南君は私達と同い年でとても感じのいい奴でした。

純情レストラン【10】〜恋する喫茶店



次回は、

就職への道【11】〜スペイン料理コックになる!?








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